中学生の約10% 将来目が見えなくなる危険が高い「強度近視」
慶応大学の研究グループは、東京都の小学生と中学生1416人の目を調べました。遠くがよく見えない「近視」の小学生は77%、中学生は95%いました。小学生と中学生を合わせると90%ぐらいが近視でした。
ひどい近視で、本を目から17cmまで近くしないとはっきり見えない「強度近視」の中学生が約10%いました。強度近視の人は将来、目が見えなくなる危険が高くなります。
近視の子どもが増えた原因は、外で太陽の光を浴びる時間が少ないためだと考えられています。2050年には、世界の人口の半分の48億人が近視、9億4000万人が強度近視になるという研究もあります。
慶応大学の坪田一男教授は「日本では、子どもの近視についてのデータがほとんどなくて、近視にならないための対策が足りません。国は急いで対策をする必要があります」と言っています。
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