広島県 「原爆で残った2つの建物を壊す」
広島県の「旧陸軍被服支廠」は、軍の服を作る工場でした。この建物は原爆でも壊れないで残りました。このため被爆した多くの人がこの建物に運ばれて亡くなりました。
この建物は100年以上前に建てられたため、地震で壊れる危険があります。広島県は4日の議会で、3つある建物のうち2つを壊したいと言いました。
県は、3つの建物を直して残すためには84億円が必要だと説明しています。しかし、1つだけ残して2つの建物を壊す場合は8億円だと言っています。広島県は、議会が認めたら、2020年度から工事を始めたいと考えています。
専門家は「原爆が落とされたあとにひどい様子が続いたことがわかる建物は、これだけです。原爆ドームより大切な建物なので、全部残さなければなりません」と話しています。
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