捨てたがんの薬「計算すると738億円になる」

病院ではがんの治療のために「抗がん剤」という薬を使いますが、全部使わないで残ることがあります。慶応大学大学院の岩本隆先生は、使ったあとに残って捨てた抗がん剤の割合を調べました。去年7月〜今年6月に売っていた100種類の抗がん剤について、国立がん研究センターと一緒に計算しました。
その結果、捨てた抗がん剤が10%ぐらいあることがわかりました。値段を計算すると738億円になります。ベッドの数が200以上ある大きい病院が600億円ぐらいの抗がん剤を捨てていました。
岩本先生は「残った薬を捨てないでほかの人に使うようにすると、国の医療費を1年で500億円ぐらい減らすことができるかもしれません」と話しています。
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