アメリカの有名な文学賞 多和田葉子さんがもらう
14日、アメリカで最も有名な文学賞の「全米図書賞」の発表がありました。この賞の翻訳した本の部門に、多和田葉子さんが日本語で書いた「献灯使」が選ばれました。前に日本語の本がこの賞に選ばれたのは、1982年でした。
「献灯使」は、大きな地震や原子力発電所の事故が起こって、外国との交流をやめた未来の日本を想像して書いた小説です。
多和田さんは東京で生まれた58歳の女性で、1993年に日本の有名な文学賞の芥川賞をもらっています。1982年からはドイツに住んでいて、2016年にドイツで最も有名な文学賞の「クライスト賞」をもらいました。
多和田さんは「この小説には日本語の言葉遊びがたくさんあります。うまく英語に翻訳した人の技術がすばらしいと思います」と話していました。
全米図書賞には、1971年に川端康成の「山の音」、1982年に樋口一葉の小説を英語に翻訳した本も選ばれています。
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