ハンセン病の人の家族との裁判 国が争わないと決める
安倍総理大臣は9日、ハンセン病の人の家族と裁判で争わないと言いました。
家族は、国がハンセン病になった人を療養所に入れ続けたため、家族も差別されたと裁判で訴えました。裁判所は先月28日、家族が差別されたのは国に責任があると言って、国が家族に賠償のためのお金を払うように命令しました。
安倍総理大臣は「とてもつらい経験をした家族の人たちをこれ以上苦しめることはできません」と言って、裁判で争わないと言いました。
家族の弁護士は「国が裁判を続けると言わないでよかったです。これからは、家族を助けたり差別をなくしたりするために何をするか、家族と話し合ってほしいです」と話しています。
ハンセン病については2001年、病気になった人たちに賠償のためのお金を払うように裁判所が国に命令しました。国はこのときも争いませんでした。
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