「手術を受けなくても戸籍の性別を変えられる」
戸籍と心の性別が違って、生活などで困っている人がいます。戸籍が男性で、女性の生活をしている人が5年前、体の手術を受けないで戸籍を女性に変えたいと言って、裁判所に訴えました。
法律では、戸籍を男性から女性に変えるためには2つの手術が必要です。子どもをつくる機能をなくす手術については、最高裁判所が去年、憲法に違反していると言いました。女性のような体にするための手術については、裁判が続いていました。
10日、高等裁判所が「手術を受けて体を傷つけるか、手術を受けないで戸籍の性別を変えることをやめるか、どちらかを選ばなければなりません。これは憲法に違反しています。手術を受けなくても、薬などで女性のような体になっているため、戸籍を女性に変えることができます」と言ったことがわかりました。
訴えた人は「長い間、とても生きにくかったです。認めてもらってうれしいです」と話しました。
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