原爆の被害を受けた人のために活動した谷口さんが亡くなる

原爆の被害を受けた人たちのための活動を続けてきた谷口稜曄さんが、8月30日、88歳で亡くなりました。
長崎市に原爆が落とされたとき、谷口さんは16歳でした。谷口さんは原爆が落ちた所から1.8kmの所にいて、背中が真っ赤に焼けるひどいやけどをしました。
それから10年後、谷口さんは長崎で原爆の被害を受けた若い人たちの団体を作りました。そして、2010年からは、原爆の被害を受けた人たちの団体「日本被団協」の代表をしていました。
谷口さんは2010年5月、国連の会議に出席しました。谷口さんはやけどをしたときの背中の写真を見せて、核兵器をなくしてほしいと言いました。
今年7月、核兵器を作ったり使ったりすることを禁止する国際条約が初めてできました。このとき谷口さんは「とてもうれしいです。しかし、原爆の被害を受けた人が1人もいなくなったとき、どんな世界になるか心配しています」と話していました。
/r/NHKEasyNews | Permalink |