モネの「睡蓮」 破れたり汚れたりした絵を修理する
東京の国立西洋美術館は去年4月から、フランスの画家のクロード・モネがかいた「睡蓮、柳の反映」を修理しています。
この絵は100年ぐらい前にロンドンやパリで絵をたくさん集めた松方幸次郎がモネから買ったと言われています。第2次世界大戦のあと、この絵はどこにあるのかわからなくなりましたが、2016年にパリのルーブル美術館で見つかりました。
絵の大きさは縦が2m、横が4mぐらいあります。しかし、上の半分は破れてなくなっていて、残っている部分もひどく汚れています。美術館の専門家たちは絵についているかびなどの汚れを取ったり、絵の裏に別の紙を貼って絵を強くしたりしています。
専門家は「これほど悪くなった大きな絵を修理した話は世界でも聞いたことがないので、とても大事な仕事になると思います」と話していました。
国立西洋美術館は今年6月に「松方コレクション展」を開いて、この絵を初めて見せる予定です。
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