雪が少ない今年も新潟県十日町市で「むこ投げ」を行う
新潟県十日町市では、300年ぐらい前から「むこ投げ」という行事を毎年行っています。
昔、このまちの女性が別のまちの男性と結婚したことが悔しくて、男性たちが結婚したばかりの婿を雪の中に投げました。このことからむこ投げが始まったと言われています。今は結婚したばかりの夫婦をお祝いする行事になっています。
しかし今年は雪が少なくて、むこ投げを行う15日に積もった雪の高さは16cmだけでした。このため、まちの人たちが2日ぐらい雪を集めて、雪の深さが40cmの坂をつくりました。
今年は2組の夫婦が参加しました。まちの人たちが婿を持ち上げて、高さ5mぐらいの所から1人ずつ投げました。婿は雪の坂を転がって落ちていきました。下で待っていた妻は、婿の体についた雪を優しく取りながら「みなさんのおかげでむこ投げができて本当によかったです」と喜んでいました。
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